HATARACTION! for NEW GRADUATE

2023.09.20

世の中を変革する人や組織の最大のパートナーに。「本業×副業」で叶えたい夢。

  • 勝倉 直登 (かつくら なおと)

    新卒5年目

    dodaエージェント事業部 RAスタートアップ支援グループ

    大学時代は「サッカー×国際協力」を掲げる学生団体にて、カンボジアでの国際協力活動やスタートアップ企業でのインターンシップなどに取り組む。2019年に新卒でパーソルキャリアへ入社し、スタートアップを含むSMB領域に約2年間従事したのち、自身の希望で新設されたスタートアップ特化の専門チームに立ち上げ期より参画。通常業務以外に転職希望者向けのスタートアップセミナーの企画運営などの役割も担い、2023年からはチームリーダーとしてマネジメントにも従事。

世の中には、さまざまなはたらき方があります。それぞれの人が持つ価値基準やスキルに応じて、「理想のはたらき方」は変わってくるもの。新卒入社5年目の勝倉は、本業のかたわら、スタートアップ企業向けHRサービスの事業開発やコンサルタント業を手掛けています。そんな勝倉に、現在の仕事内容や現在の働き方を選択した経緯と理由、さらに人生における「軸」について話を聞きました。

Index

「課題は現場にある」スタートアップ支援の魅力と難しさ

まずは、勝倉さんが所属している部署はどんな仕事をしているのか教えてください。

勝倉

私が所属しているエージェント事業部は、「企業の採用活動」と「個人(求職者)の転職活動」の両方を支援する部署です。いわゆる法人営業であるRA(リクルーティングアドバイザー)と個人を担当するCA(キャリアアドバイザー)が、それぞれのお客さまに対して「理想のマッチング」を実現すべく動いています。

スタートアップ支援グループは、スタートアップ企業に特化したチームです。スタートアップ企業は「短期間で一気に成長すること」が求められていることもあり、即戦力性の高い人材の獲得を通して事業成長を加速させたいという考えをお持ちのケースが多いです。そのため、単なる人材紹介にとどまらず、優秀な人材から自社を選んでもらうための選考体験設計や採用ブランディングなど、幅広い範囲で採用に関するソリューションを提供しています。

ありがとうございます。具体的には、どのような仕事内容なのでしょうか?

勝倉

担当者の方と「採用によって実現したいこと」「採用によって解決したい課題」などを伺いながら、求める人材像を明確にしていき、「どうやったら必要な人材を採用できるのか」という道筋を一緒に作っていきます。そして、そのために必要なプランを検討・実施します。今の部署には自ら希望して異動したのですが、お客さまから「社会の中で、会社として何をなしていきたいか」というビジョンや事業戦略をお伺いしながら議論している瞬間がとても楽しいと感じています。

革新的なビジネスモデルを持ったスタートアップ企業はとてもやりがいのある環境だと思いますが、「誰でも活躍できる」というわけにはいかなそうですね。

勝倉

そうなんです。スタートアップは事業構造上、「即戦力として活躍できるスキルを持っている人材」であることが重要となるケースが多いです。そして、合わせて大事にしているのが、「カルチャーフィット」「ビジョン共感」です。簡単に言うと、その会社が描くビジョンや大事にしている価値観に共感できるか。少数精鋭ということもあり、一人ひとりの影響が大きくなるスタートアップにおいて「カルチャーフィットしているか」は特に問われる傾向にあります。また、不確実性の多い環境の中で、ビジョンに対する深い共感がないと、仮に環境に大きな変化があった際に「なぜ自分はここにいるのだろう」と悩んだり、「なぜ仕事内容がコロコロ変わるんだ」と不満を抱いてしまったりするケースもあるため、ビジョン共感も特に問われるポイントです。

実際にそういった方を採用するために、勝倉さんが大切にしていることがあれば教えてください。

勝倉

「課題は現場にある」という考え方を持ちながら、RAとしての業務に取り組んでいます。特にスタートアップ企業では「現場で発生している課題(イシュー)」を解決するために採用するという考えが強く、その課題を解像度高く理解することを心掛けています。

もちろん先方の人事担当者さまと綿密にお打ち合わせをしますが、人事担当者さまが現場課題を100%把握するのは難しいと感じています。なので、例えば営業職の採用であれば、実際に営業現場を管掌されている責任者やマネジャーのもとへ行き、実際の課題感をお伺いしながら提案につなげています。またそれ以外にも、活躍している方の特徴や共通項、面接で「優秀だけど合わない」と感じたのはどんな人だったか、といった質問をしながら、求める理想像を常にブラッシュアップするようにしています。

自分の「軸」から見えてきた、複業という究極の自己実現方法

ここからは、副業について伺っていけたらと思います。具体的に、どのような副業をされているのでしょうか?

勝倉

さまざまなことに取り組んでいますが、ひとつはスタートアップ向けのHRサービス関係の仕事です。具体的には事業開発に関わっており、どのような提供価値ががマーケットに刺さるのかを検証したり、ユーザーのペルソナを設定してニーズを開拓したりといった内容です。

また、合わせて「シード・アーリー」と呼ばれるような創業間もないスタートアップ向けのコンサルティングなども実施しています。

これらのお仕事は、「副業(サブの仕事)」なのでしょうか?それとも「複業(メインの仕事のひとつ)」というニュアンスのほうが近いのでしょうか?

勝倉

はたらいている時間で見ればパーソルキャリアの本業が圧倒的に多いのですが、それ以外の仕事を「お金のため」にやっているわけではないので、自分の中では「副業」より「複業」のほうがしっくりきますね。複業を通して自分のビジネススキルを高めたい、自分が信じたサービスを世の中に届けたい、という想いでやっています。

なるほど。勝倉さんの想いの部分についてもお聞きします。もともと、どういった経緯で複業をすることになったのでしょうか?

勝倉

「人のご縁」というところが大きいですね。顧客活動を通じて、いただいたご縁の中で「一緒にやらない?」と声をかけていただきました。もちろん急にそういう話が来たというわけではなく、自分から「こんなことをしたい」「こんなことに関心がある」と周囲に発信していたことが大きかったと思います。

具体的に、どんなことを実現したいですか?

勝倉

実現したいのは、「世の中を変革する人や組織の最大のパートナーでありたい」という志です。つまり、世の中を変えたいという組織や人の最大限の力になれる存在でいたいと思っています。また今後は、「自身も世の中を変革する当事者になりたい」と考えています。

入社後も希望した部署に配属してもらい、本業でも充実した日々を過ごしていますが、それはあくまでも「人材紹介という領域」においてというテーマが多く、本業では実現できないこともあります。それ以外のところでも「何か自分にできることはないか」と考えていたタイミングで、お声がけいただいたという流れです。

勝倉さんがそのような思いを抱くに至った、学生時代の経験やこれまでの経緯について教えてください。

勝倉

ひとつは大学時代の国際協力活動での経験で感じた疑問です。私たちの団体ではカンボジア農村地域の子どもたちを対象に、大規模サッカー大会の企画・運営をしたり、サッカー用品に関連した物資支援などを実施していました。それ自体は良い活動なのですが、その裏にある貧困という問題は解決できないと思ったんです。そうではなく、例えば常に子どもたちが常にサッカー大会に参加できるような仕組みやサッカー用品を買える社会の仕組み・インフラそのものを作りたいと思いました。そうしないと、同じような子どもたちが増え続けてしまいますから。

そんな思いが根底にあった中、スタートアップ企業でインターンをするという機会に恵まれました。その経験の中で「本気で社会を変えようとしている人ってかっこいいな、そのような人の力になれる自分でありたいな」と思うようになったあたりから、いま掲げている自分の「軸/志」が見えてきたのだと思います。パーソルキャリアに就職することを決めたのも、当時の「人と組織の成長創造インフラへ」というビジョンへの共感からです。世の中の根底やあり方を変えたいという強い意志を、掲げているビジョンやはたらく社員の話から強く感じました

勝倉さんにとって、「複業」とはどのようなものなのでしょうか?

勝倉

「知りたい」「学びたい」「試したい」といった感情のおもむくまま、自分のやりたいことができる手段だと思います。本業では身につけることが難しいスキル、ネットワーク、経験などを得られる機会でもありますし、そこで得た知識を本業に活かすこともできるので相乗効果もあると思っています。実際に複業を通じた得たスキルやネットワークを通じて、本業での提案や顧客活動に活きているシーンがいくつもあります。

「頑張れる環境」を見つけ、そこで努力した先に見えるもの

「複業を成功させるためのスキル」についても伺えたらと思います。そういった知識はどのようにして身につけているのでしょうか?

勝倉

本業とあわせて、必要だと思った知識・情報は勉強をしています。あとは、半年ごとに自分の職務経歴書を書くことでスキルの棚卸しを行い、自分に足りないものを確認していますね。

職務経歴書……ですか!?

勝倉

はい、職務経歴書です(笑)。自分がやりたいことがあっても、それに見合うスキルや経験がなければ仕事になりません。なので、日々の業務や勉強によって得た知識の棚卸しと言いますか、整理する習慣として半年ごとに職務経歴書を書くようにしているんです。

かなりお忙しそうな印象も受けるのですが、勝倉さんはどんな1週間を過ごされているのでしょうか?

勝倉

基本的には、平日の8時から20時くらいまで仕事をしており、平日の始業前もしくは終業後、そして土曜を「複業の日」にしています。私はサウナが趣味なので、複業が終わった後にサウナに行って“ととのう”という流れが多いでしょうか。日曜は、「資格勉強の日」。現在は国家資格であるキャリアコンサルタントの勉強をしており、その資格講座に参加しています。パーソルキャリアは複業が認められているので、うまく本業とバランスを取りながら進めています。

会社として複業が認められているからこそ、実現できることですね。

勝倉

複業もそうですが、パーソルキャリアには「これをやりたい!」と思った社員を応援してくれる仕組みやカルチャーがあります。それを可能にする制度があり、上司がバックアップしてくれるところがいいところだと思います。今回の複業についても上司が「絶対やったほうがいい!」と背中を押してくれて、とても感謝しています。

今後、勝倉さんが取り組んでいきたいことについて教えてください。

勝倉

企業が保有する資源には「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」などがありますが、その中の「ヒト」の分野で見識をさらに深めていけたらと考えています。「ヒトに関することは勝倉に相談すれば間違いない」といったイメージをいろんな方に持っていただけるよう、努力していきたいと考えています。具体的には「ヒト」の中でも「採用」以外の領域に知見を広げていきたいなと考えています。

副業・兼業・複業などの新たな働き方に取り組む方も増えていますが、これからキャリアを考える学生に向けてアドバイスがあればお願いします。

勝倉

学生時代に自分の「軸」となる考えや価値観を見つけられると、就職活動はもちろん、その後のキャリアや人生において後悔が少なくなると思います。一方でその軸や価値観は考え続けたら出てくるものではなく、自分が頑張った先に出会えるものではないかと思っています。すでに軸や価値観が明確化されている方はそのまま突き進んでほしいですし、まだ見つかっていない方は、自分が「本気で頑張れる環境」を見つけて、そこに飛び込んでいってほしいですね。

勝倉さんの場合は、どうやって「本気で頑張れる環境」を見つけたのでしょうか?

勝倉

私はサッカーが大好きで、高校時代はサッカー部に所属していました。そこは部員約150人という大所帯でライバルが多かったので、そういった環境で切磋琢磨するのが自身に合っているとわかりました。パーソルキャリアという会社を選ぶ中でも「この環境なら自分は頑張れるのではないか」と考えるに至った理由のひとつでもあります。パーソルキャリアには刺激を与えてくれる方が多いと思っていましたし、私が入社した年は同期が約330人いてライバル探しには困らなそうだったので(笑)。

また、学生時代の国際協力活動を通じて仲間とともに共通の目的・目標に向けて熱量高く頑張ることが、自身にとっても頑張れる要素になると感じていました。

これから自己分析や業界分析をするにあたって、大事にしてほしい考え方はありますか?

勝倉

「自分の目で見て、自分で決める」という考え方を大切にしてほしいです。社会に出るにあたっていろいろな人と出会い、たくさんの情報にも触れます。アドバイスをもらうこともあるでしょう。でも、最終的に決めるのは自分です。自分の行動、自分の決断に責任を持つのは自分しかいないと思います。

社会に出ると、うまくいかないこともたくさんあります。そんなとき、逃げてしまうのか、あるいは壁に向かっていって自分の成長につなげられるのか。「自分が決めた道なんだから頑張ろう」と思えるかどうかで、大袈裟に言えばその後のキャリアが変わってしまうかもしれません。だからこそ、学生のうちにできるだけ多くの価値観や出来事に触れ、「自分で決める」という体験を増やしていただきたいですね。

※年次・所属部署は取材当時のものです。

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