【連載】はたらく！ となりのキャリアオーナーシップ　
「トランザクティブメモリーを大事にする」
第2回　鵜沼 秀樹（クライアントP＆M企画 クライアントP＆M企画1グループ）

私の仕事は大きく二つに分かれます。一つが企業向けの企画やその推進、もう一つが、プロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro（ハイプロ）」を社内・社外に、より広める仕事です。VUCAと呼ばれる予測不可能な時代で、企業の採用も多様化・多角化しています。各社にとって最適な人材が採用できるよう、さまざまな企画を考えています。

実は、「人脈」という言葉とは違うかなと思っていて（笑）。私自身は「誰が何を知っているか」という、トランザクティブメモリーを大事にしていると考えています。

例えば、「企業と女性活躍推進について市場動向や事例を交えて意見交換をしたい」「新卒社員向けに顧客のリアルな声を届ける研修をしたい」「○○部門に新規アプローチをかけたい」などの相談をもらうことがあります。私が得意な領域であればサポートしますが、より得意な人や専門性が高い人をアサインすることで、高いレベルで期待に応えられます。つまり、その人の得意なことを理解していれば、適材適所が可能になり、業務がスムーズに進みます。だから、このトランザクティブメモリーが大事なのです。

特に、私たち人材サービス業は一人で完結できることはほとんどありません。だからこそ企業の担当の方、転職希望の方、副業希望の方などいろんな人と協力し、力を発揮できるよう人をつないで環境をつくっていきます。これは「doda」や「HiPro」の仕事にもつながっていますし、私がキャリアオーナーシップを発揮できているところだなと思っています。

▲参考にしていた書籍

そうですね、普段さまざまな方々と関わる中では、その人の得意なことや、仕事上のミッションを理解することを心掛けています。本当にいろいろな仕事があるので、この人はどんなことが得意なのだろうと、よく観察しています。

あとは、「偶然の出会い」も大事にしています。例えば、自分の興味がある勉強会に参加すると、今まで業務では会わなかった人と話をすることがあります。そういったときに、その人の「仕事」「得意なこと」などを積極的に知るようにしています。すると仕事で「この前会ったあの人にこの仕事をお願いしたい」と思うことが自然と出てきます。またその逆もしかりで、人を知ると同時に自分も知ってもらうことも多く、仕事を依頼したいと声をかけられることもあります。人とつなぐことで自分自身にもつながっていきますね。 

私からは、坂本 里奈（HiProマーケティング統括部 デマンドジェネレーショングループ）を紹介します。新卒でパーソルキャリアに入社して3年、同じ「HiPro」のコンサルタントを経て、組織・人材開発、そして現在は「HiPro」のマーケティングに挑戦しています。彼女は自分のキャリアの考え方に芯があります。ぜひ彼女のキャリアオーナーシップについて聞いてみたいという思いで紹介しました。

次回は、キャリアに軸がある「坂本里奈」を紹介します！

※掲載している内容・社員の所属は取材当時のものです。