心身の健康

いつでもどこでもみんなでRIZAP!
社員の運動習慣化と孤独感解消を目指す取り組みとは

運動を習慣にすることには必要性を感じている。けれど、「リモートワークがメインできっかけがない」「気合を入れて始めても三日坊主で終わってしまう…」などの悩みを抱えている人も多いのではないだろうか。パーソルキャリアでは、運動の習慣化のきっかけづくりとして、社員が気軽に参加できる「RIZAP」社のオンライントレーニングを実施。参加した社員の声、オンライントレーニングの実施内容や効果について、企画した人事サービス推進部の正木あゆ美に話を聞いた。

健康へのメンテナンスができていない人が約4割!なかでも関心が高いのは「運動」

パーソルキャリアでは年に1回、健康に関する社員アンケートを実施*している。2021年秋に実施したアンケートでは、「病気をしていない状態を100%だとして直近1カ月の自身のパフォーマンス発揮度について」尋ねた結果は、回答者平均75%(0~100%で回答)だったという。
*現在はエンゲージメントサーベイ内に内包して実施

正木: パーソルキャリアでは、社員が病気やけがをしていない状態にあるだけでなく、心身ともに健康で前向きに業務に取り組める状態を目指しています。そこで、自身の健康を気遣い、行動に移すためにも、「自分ゴト化」できるようにしたいと考えていましたが、アンケートの結果ではパフォーマンス発揮度が高くないことに加えて、「業務上のパフォーマンス発揮度を上げるための行動を起こしているか」という設問に、「特になにもしていない」と答えた層が40%いることも明らかになりました。健康リテラシーが高くないことが自身の健康に関するコンディションづくりを進められていない要因の一つではないかと考えるようになりました。

さらにアンケート結果を分析していくと、身体的な健康を支える上で大切な「食事・睡眠・運動」の中でも、特に「運動」に関する課題感を持つ社員が多く、また関心が高いことも明らかになったという。

正木: アンケート結果を受け、まずは社員の関心が高い「運動」から着手することに。特に、運動については「何かやりたいがきっかけがない/欲しい」「習慣化するまで大変そう」「生活の中に組み入れたい」という声が多かったため、運動のきっかけと習慣化の第一歩として、パーソルキャリア健康保険組合とのコラボヘルスのもとRIZAP社のオンライントレーニングの導入に至りました。

「いつでも」「どこでも」「だれかと一緒に」大事なことは楽しく継続できること

RIZAP社のオンライントレーニングは、2022年2~3月、6~7月に計2ターム実施。それぞれのタームにおいて、1回15分のLIVE配信型トレーニングを10回実施。1ヵ月のアーカイブ動画視聴期間も設けた。トレーニング内容はオフィスでも自宅でもできるストレッチ系を中心に構成、参加に必要なものはストレッチ時に使うタオルのみにするなど、社員が気軽に参加できることを重視したという。結果、延べ約3,340名の社員が参加に至った。

正木: RIZAP社のオンライントレーニングを導入した理由は3つあります。
1つ目は、「いつでも」「どこでも」「短く」気軽に始められること。リモートワークをしている社員も多くいるので、場所を問わずにできることが大事でした。
2つ目は、誰かとつながっている楽しさを感じながら継続できること。リモートワークで孤独感を抱える社員が増えていることもあり、参加者同士が一体感を持つことで、楽しく取り組めることが大事だと考えました。
そして最後に、若手社員も興味を持つプログラムということです。当社の社員年齢構成比は20代が38%、30代が46%です。若手社員は、健康診断などで差し迫った問題はほとんどないので、自身の健康について真剣に考える機会や、セルフケアを始めるきっかけがありませんでした。RIZAP社のオンライントレーニングは、インパクトのあるCMによる抜群の知名度や、明るく元気な若手トレーナーが盛り上げてくれる点においても、最適だと考えました。

「短時間でも少しハード!でも楽しかった」という社員の声

LIVE配信に参加した女性社員(女性/企画職)に、きっかけや感想を聞いた。

「一番のきっかけは、リモートワークによる運動不足でした。短い時間だったこと、サクッと気軽にやれそうだったし、RIZAP社がやってるんだ!という興味本位があったことも事実です。実際やってみると思ったよりハードな運動でしたが、コーチが常に明るくて楽しくできました。
あと、私の場合はリモートワークなので運動していても1人でしたが、コーチからみんな一緒にと声かけがあったり、サイン送って!などの反応を求められたりと、一緒に参加している人と謎の一体感(笑)があったのもよかったですね。
朝の時間帯に参加したのですが、体も気持ちもすっきりして1日の業務を進められました。いまでも画面オフの会議中はスクワットなどを行って少しでも続けていますよ。また機会があれば参加したいと思っています!」

利用者アンケートでは、ほかにも「ストレス発散に効果的!」「頭がすっきりした。短時間でできるので毎日やっていこうと思う」「やっている途中で『全力で!』など声かけいただけるのが、1人でやるんじゃないことの醍醐味だと思った」「座りながらできるストレッチなので、仕事中にも取り入れたい」「ライブ配信やアーカイブ期間が長めに設定されているのがよかった」「事前に社内スケジューラー上で予定を確保してもらえたので、忘れずに参加できた」などの感想が寄せられた。参加した社員の満足度も99%だったという。

オンライントレーニングはきっかけ。目指すのは自身の健康を「自分ゴト化」して行動すること

RIZAP社のオンライントレーニングを2ターム実施した手ごたえを感じる一方で、新たな課題も見えてきたと語る正木。

正木: オンライントレーニングのLIVE配信時間については、社内でも事前ヒアリングの上で検討し、朝と昼の時間帯に多くのトレーニング枠を作りました。しかし、リフレッシュ目的でランチ時間のLIVE配信に参加したいが、業務時間中だと先輩が忙しい中で自分だけが参加してよいのかという引け目がある、という声がありました。またオフィスで参加している社員からは、周りの人がやっていなかったので参加しづらかった、いう声もありました。

これらの課題を踏まえ、今後はさらなる参加しやすい仕掛けも検討していきたいと正木は言う

正木: まずは、社員のパフォーマンス発揮度を90%まで引き上げることを目標としています。運動習慣が心身ともに健康に働くコンディションづくりに役立ったと感じる社員も多いことから、社員のコンディションづくりをサポートしていくことが掲げた目標につながっていくと考えています。
例えば、朝起きて顔を洗うのと同じく運動習慣が日々の生活に自然に組み込まれ、さらに楽しいものであれば無理なく続けられそうですよね。気づいたら続いていたし、やっていると気持ちいい。運動を大ごとだと捉えないほうが持続性はあると思っています。個人だけで続けていくことは難しいので、会社としてはきっかけづくりや継続のサポートを行っていきたいと考えています。

社員は、今後も会社が提供するプログラムを継続しても、これを一つのきっかけとして自分にあった方法を見つけてそれを継続してもよい。大切なのは社員一人ひとりが心身ともに健康な生活を送れて、自身のパフォーマンス発揮につながっていることだと考えている。また「健康推進の自分ゴト化」も、キャリアオーナーシップを育む一つの契機になっていくだろう。

※掲載している内容・社員の所属は取材当時のものです。

編集:パーソルキャリア広報部 

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